ポータブル電源は飛行機に持ち込める?容量・個数・預け入れを確認

旅行先でも手持ちのポータブル電源を使いたい。
そんなとき、荷物に入れる前に確かめたいのが、重さやサイズだけでなく電池の容量「Wh」です。

リチウムイオン電池を使う一般的なポータブル電源は、160Whを超えると、国内線の手荷物として持ち込みも預け入れもできません。
国土交通省の基準では、160Wh以下のモバイルバッテリーは機内持ち込みで1人2個までです。
ただし、電池の区分・容量帯・予備電池との組み合わせ・利用する航空会社の条件も確認する必要があります。

この記事は、国内線でポータブル電源を運びたい人に向けた案内です。
国土交通省・JAL・ANAの公式情報を2026年9月9日に確認し、容量の見方から、持参できないときの選択肢まで整理しました。

私が実際に持っている3台の容量も例にします。
国際線・他社の便・乗り継ぎを含め、最後は実際に運航する航空会社の最新案内で確認してください。

ヒカリちゃん

車で持って行ける電源でも、飛行機では運べないことがあるんですね。

ワット博士

そうなんだ。まず本体のWhを見よう。小さく見えても、航空会社の容量条件に収まるとは限らないよ。

目次

ポータブル電源は飛行機に持ち込める?容量と電池の区分を確認

ポータブル電源を飛行機へ持ち込む際、160Wh以下は航空会社へ確認し、160Wh超は持ち込みも預け入れもできないことを示す図

160Whを超えるリチウムイオン電池の電源は、手荷物として運べない

JALの国内線案内では、160Whを超えるリチウムイオン電池を使った電子機器は、機内持ち込みも預け入れもできないとされています。
電池だけにしても、手荷物で運べるわけではありません。

「機内へ持ち込めないから、スーツケースに入れて預ける」という変更はできません。
ここでは一般の旅客手荷物を扱い、電動車椅子などの特別な機器や、貨物としての輸送は対象にしていません。

次の表は、モバイルバッテリーとして扱われるリチウムイオン電池の電源について、最初に見る条件をまとめたものです。
160Wh以下の行も、そのまま持ち込み許可を意味するものではありません。

スクロールできます
1個の容量持参前に確認すること
100Wh以下機内へ持ち込むモバイルバッテリーは1人2個まで。預け入れはできない。
100Wh超〜160Wh以下機内へ持ち込むモバイルバッテリーは1人2個まで。この容量帯の予備電池との合計も2個まで。預け入れはできない。
160Wh超機内持ち込み・預け入れともに不可。
Whが不明容量を確認できないまま持参しない。JALはWhを確認できない場合、輸送不可と案内。

出典:国土交通省の案内・別紙1、JAL国内線の容量・個数条件(2026年9月9日確認)。

100Wh以下でも、モバイルバッテリーは2個まで

国土交通省が2026年4月14日に発表し、4月24日から適用したルールでは、機内へ持ち込むモバイルバッテリーは、160Wh以下のものを1人2個までとしています。
「100Wh以下なら個数制限なし」という古い案内を、そのまま使わないでください。

一方、カメラなどに使う予備電池は、モバイルバッテリーと区別して数えます。
JALでは、100Whを超え160Wh以下のものは、予備電池とモバイルバッテリーを合わせて2個まで、という条件もあります。

たとえば、120Whのモバイルバッテリー1個と、150Whのカメラ用予備電池1個なら、この容量帯の2個分です。
JALでは、カメラなどの予備電池は電子機器本体と一緒に運ぶ必要があります。
これは個数の数え方の例です。

別のモバイルバッテリーも持つ場合は、容量帯の合計とは別に「モバイルバッテリー全体で2個まで」も確認します。
商品名やACコンセントの有無だけで区分を決めず、判断できない製品は型番と仕様を運航会社へ伝えましょう。

出典:国土交通省・2026年4月の変更案内、JAL国内線のモバイルバッテリー・予備電池の条件(2026年9月9日確認)。

持ち込めても、機内で自由に充電できるわけではない

機内では、この4点を確認
  • 機内電源などからモバイルバッテリーを充電しない
  • モバイルバッテリーからスマホなどへ充電しない
  • 座席上の収納棚に入れず、手元で管理する
  • 端子を保護するなど、1個ずつショートを防ぐ

バッテリー自体を充電することと、バッテリーから別の機器へ充電することは、分けて確認してください。
国土交通省は前者を禁止とし、後者も行わないよう案内しています。
ANAも、前者は禁止、後者は控えるよう案内しています。

航空会社によって案内の表現は異なりますが、機内ではモバイルバッテリーを充電せず、そこからスマホなどへの充電も行わないことを基本にしてください。
スマホなどを直接充電するときは、機内備え付け電源の有無と利用条件を確認し、運航会社・乗務員の案内に従ってください。
出典:国土交通省・機内での取り扱い、ANA・2026年4月24日からの変更(2026年9月9日確認)。

Whはどこを見る?実際に持っている3台で確かめる

ポータブル電源の容量Whを本体ラベル、取扱説明書、同じ型番の公式仕様で確認し、Wや残量%と区別する図

本体ラベル・取扱説明書・同じ型番の公式仕様を見る

最初に探すのは「Wh」と書かれた電池の容量です。
本体のラベルに見当たらない場合は、取扱説明書やメーカー公式ページで、手元と同じ型番の仕様を確認しましょう。

似た商品名でも、世代や型番が違えば容量も変わることがあります。
また、定格出力の「W」や、画面に出ている残量「%」は容量「Wh」と別の数字です。
800Wと書いてあっても、それを800Whとして判断することはできません。

WとWhの違いを整理したい方は、ポータブル電源の容量の選び方も参考にしてください。

手持ちの3台はいずれも160Whを超える

私が実際に持っている3台の容量は、次のとおりです。
日常の家電や充電に使っている電源でも、飛行機の手荷物として運べる容量とは違います。

実際に持っている3台の容量
  • EcoFlow RIVER 2 Pro:768Wh
  • Jackery 1000初代:1002Wh
  • Jackery 2000 New:2042Wh(型番JE-2000D-SG。2000 New V2とは別の製品)

いずれも160Whを超えるため、先ほどのJAL国内線の一般的なリチウムイオン電池機器の条件には収まりません。
ここでは、3台の容量と公式条件を照らし合わせています。
飛行機に持ち込んで試した結果ではありません。

ヒカリちゃん

いつも使っている電源でも、旅行の移動手段が変わると選び直しが必要なんですね。

ワット博士

まず持って行けるかを確認すると、荷造りの前に判断できるね。現地で充電できれば、持参しない方法もあるよ。

mAhしか分からないときは、対応する電圧も確認する

国土交通省とJALは、容量と電圧からWhを求める方法も案内しています。
ただし、同じ電池に対応する容量と定格電圧が分かることが前提です。

Whの計算方法
  • Ahで書かれている場合:Wh=Ah×電圧(V)
  • mAhで書かれている場合:Wh=mAh×電圧(V)÷1000
  • 例:27,000mAh・3.7Vなら、27,000×3.7÷1000=99.9Wh

この例の3.7Vを、どの製品にも当てはめることはできません。
USB端子の出力電圧や、推測した電圧を使って容量を決めないでください。
どの数字を使うのか分からない場合は、型番をもとにメーカーへ仕様を確認しましょう。

JALは、Whを確認できない場合は輸送できないと案内しています。
表示や資料で容量が確かめられないまま、空港へ持参して判断してもらおうとしないことが大切です。
出典:国土交通省・Whの計算例、JAL国内線・容量が不明な場合の扱い(2026年9月9日確認)。

飛行機の容量条件に収まる候補2製品を比較

飛行機の容量条件に収まるJackery Explorer 100 PlusとBLUETTI AORA 10の容量、重さ、AC出力を比べる図

「結局、どのポータブル電源なら持って行けるの?」と思いますよね。
そこで、当サイトトップページの容量チェッカーに掲載しているJackery・EcoFlow・BLUETTI・Anker・DABBSSONの5メーカーを確認しました。

2026年9月9日時点で、5メーカー65製品のうち、160Wh以下はJackery Explorer 100 PlusとBLUETTI AORA 10の2製品でした。
一般的なモバイルバッテリーは、この比較に含めていません。
また、ここでいう候補は容量条件に収まっているという意味です。
搭乗する便へ実際に持ち込めるかは、製品の区分・個数・運航会社の最新条件まで確認してください。

残る3メーカーの最小容量モデルは、EcoFlow RIVER 3が230Wh、Anker Solix C200 DCが192Wh、DABBSSON 300Eが336Whです。
いずれも160Whを超えるため、この3メーカーには現在、比較対象へ入るポータブル電源がありません。

2製品とも私が持っている製品ではなく、実際に飛行機へ持ち込んだ検証もしていません。
次の表は、メーカー公式仕様をもとにした比較です。

スクロールできます
Jackery Explorer 100 Plusの製品画像
Jackery
Explorer 100 Plus
BLUETTI AORA 10の製品画像
BLUETTI
AORA 10
容量99.2Wh128Wh
容量帯100Wh以下100Wh超〜
160Wh以下
重さ約965g約1.8kg
ACコンセントなし1口・定格200W
USB-C
単ポート最大出力
100W100W
主な使い方スマホ・タブレット・
USB-C対応ノートPCの充電
USB機器の充電・
消費電力の小さいAC機器
選ぶ目安軽さを優先し、
USB給電だけで足りる人
ACコンセントを
使いたい人
公式サイト\ 在庫状況を確認 /
公式サイトで見る
\ 価格・在庫を確認 /
公式サイトで見る
飛行機の容量条件に収まる候補2製品を比較

USB機器の充電だけなら、約965gのJackery Explorer 100 Plusが持ち運びやすい候補です。
一方、旅先でACプラグの家電を使いたいなら、AC定格出力200WのBLUETTI AORA 10が候補になります。
AC機器を接続する場合は、消費電力だけでなく起動時に必要な電力と、その機器・電源双方の説明書も確認してください。

AORA 10は100Whを超えるため、搭乗前に運航会社へ製品名・128Wh・個数を伝えて確認してください。
Jackery Explorer 100 Plusも、99.2Whという数字だけで持ち込みを確定せず、同じように運航会社の最新案内を確認しましょう。

2026年9月9日の確認時点で、Jackery公式オンラインストアは売り切れ表示でした。
再入荷は保証できないため、価格・在庫・販売状態は商品ページで確認してください。

製品仕様の出典:Jackery Explorer 100 Plus公式ページ、BLUETTI AORA 10公式ページ、EcoFlow RIVER 3公式ページ、Anker Solix C200 DC公式ページ、DABBSSON 300E公式ページ(2026年9月9日確認)。

出発前に航空会社へ確認すること

航空会社へ確認する前に、運航会社と搭乗日、型番とWh、電池の区分と個数、持ち込み条件をそろえる図

予約した便を、どの航空会社が運航するか確認する

容量が160Wh以下でも、すぐに荷物へ入れるのではなく、利用する便の手荷物案内を確認しましょう。
国土交通省は、航空会社によって、より厳しいルールを設けている場合があると案内しています。

共同運航便などで迷ったときは、予約情報にある実際の運航会社を確認し、その会社の公式案内を見ましょう。

確認先は、JAL国内線の制限のある手荷物、ANA国内線の手荷物案内です。
他社を利用する場合も、その運航会社の公式サイトから「モバイルバッテリー」「リチウム電池」「制限のある手荷物」を探してください。
出典:国土交通省・航空会社ごとのルールについて(各ページ2026年9月9日確認)。

型番・Wh・個数をそろえると、確認しやすい

公式案内を読んでも製品の区分や扱いが分からないときは、次の情報をまとめて運航会社へ確認します。
「ポータブル電源を1台」だけでなく、型番と容量が伝わる資料を用意すると、確認する対象をそろえられます。

問い合わせ前にまとめる情報
  1. 便の情報:搭乗日、運航会社、出発地・到着地。乗り継ぎや復路も含める
  2. 電源の情報:製品名、正式型番、電池の種類、1個ごとのWh。読めるラベルや公式仕様の情報
  3. 使い方と区分:他の機器を充電する電源か、電子機器本体か、予備電池か。予備電池なら対応する本体も一緒に運ぶか
  4. 個数:モバイルバッテリーとカメラなどの予備電池を分け、各容量と個数を伝える
  5. 確認したい条件:手荷物で運べるか、事前の承認・申告が必要か、端子保護や提示資料、その便独自の制限

容量や区分が分からないまま、持ち込めると決めないでください。
必要な条件が確認できなければ、持参を見送る判断で大丈夫です。
容量が明らかに160Whを超える一般的な電源を、空港へ持ち込んで試す必要はありません。

持ち込めないときは、目的地で使う電源を考える

ポータブル電源を自宅に置き、宿泊先の電源や現地レンタルを確認する3つの選択肢を示す図

まず、目的地で何を充電したいかを絞る

スマホの充電が目的なら、宿泊先などの電源を使うことで、ポータブル電源の持参自体が不要になるかもしれません。
電源の有無だけでなく、使える場所・時間・持参する充電器も先に確認しておきましょう。

スマホが何回充電できれば足りるかは、スマホの充電回数の考え方で計算できます。

必要なら現地での受け取り・返却条件を確認する

目的地で家電を動かす必要があるなら、現地で受け取れるレンタルなども検討できます。
ただし、希望する場所で受け取れるか、返却方法は何か、使いたい家電に対応するかはサービスごとに確認が必要です。

確認する項目を整理したい方は、ポータブル電源のレンタル料金・条件の見方へどうぞ。
レンタル品でも、飛行機の手荷物条件が変わるわけではありません。

「持ち込めないなら、宅配便で送ればよい」とは決めつけないでください。
国土交通省は、持ち込めなかったバッテリーが貨物としても航空輸送できない場合があると案内しています。
送る必要がある場合は、運送会社へ品物を確実に申告し、指示に従ってください。
出典:国土交通省・貨物として送る場合の注意(2026年9月9日確認)。

ポータブル電源と飛行機のよくある質問

飛行機へポータブル電源を持参する際の容量境界、残量、国際線、2027年の条件という4つの疑問を示す図
100Whちょうど・160Whちょうどは、どちらの区分ですか?

100Whちょうどは「100Wh以下」、160Whちょうどは「100Wh超〜160Wh以下」です。
境界に収まっても、モバイルバッテリーの個数や運航会社の条件まで確認してください。
出典:JAL国内線の容量条件(2026年9月9日確認)。

残量を減らせば、大容量のポータブル電源を持ち込めますか?

残量%を下げても、その電池のワット時定格量が小さい製品になるわけではありません。
160Whを超える電源を、残量表示だけで160Wh以下として扱わないでください。
これは、国土交通省が示す容量の基準に沿った説明です(2026年9月9日確認)。

国内線で確認できたら、国際線や乗り継ぎ便も同じですか?

いいえ。
乗り継ぎや帰りの便も含めて、実際に運航する航空会社の最新条件を確認してください。
出典:国土交通省・航空会社ごとの条件について(2026年9月9日確認)。

2027年から100Whを超えるモバイルバッテリーは持ち込めなくなりますか?

2026年9月9日の確認時点で、JALはモバイルバッテリーについて、2027年1月以降100Whに制限される可能性を案内しています。
現時点のこの案内を、確定した全社共通の変更として扱わないでください。
将来の便に搭乗する場合は、予約時と出発前に最新の条件を確認しましょう。
出典:JAL国内線・モバイルバッテリーの案内(2026年9月9日確認)。

【まとめ】容量と運航会社の条件を確認してから準備しよう

ポータブル電源を荷造りする前に、型番とWh、区分と個数、運航会社の条件を順番に確認する図

ポータブル電源を飛行機で運びたいときは、まず本体の型番と容量Whを確認しましょう。
リチウムイオン電池を使う一般的な電源では、160Whを超えるものは国内線の手荷物として持ち込みも預け入れもできません。

荷造り前の確認順
  1. 手元と同じ型番の容量Whを確認する
  2. 160Wh以下でも、電池の区分と個数を確認する
  3. 実際の運航会社と搭乗日の条件を確認する
  4. 条件が不明・対象外なら、持参を見送り目的地の電源を確認する

私が実際に持っている3台も、容量はすべて160Whを超えています。
いつもの電源を持って行くことにこだわらず、目的地で必要な充電や電源をどう確保するかから考えてみてください。

この記事の航空会社・国土交通省の案内は、2026年9月9日確認の内容です。
出発前は、利用する運航会社の最新案内をもう一度確認しましょう。

ワット博士

型番とWhを確かめてから荷造りしよう。条件が分からないときは、無理に持参しなくて大丈夫だよ。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次