「ポータブル電源を1回充電すると、電気代はいくらかかるの?」と気になりますよね。
容量の数字を使った単純計算では、空から満充電の目安は500Wh機で約19円、1000Wh機で約39円、2000Wh機で約78円です。
1kWhあたり31円、コンセントから使った電気の20%が充電中に失われ、80%が電池にたまると仮定した例です。
製品の容量表示どおりに電気を補充する単純計算で、実機で測った金額ではありません。
残量が半分なら、補充する量も半分と仮に考えます。
1000Wh機を残量50%から満充電にする例は、同じ条件で約19円です。
残量表示を電気の量に比例すると置いた概算なので、実際の料金とはずれることがあります。
同じ1000Wh機を空から満充電にする計算なら、月4回で155円、月30回で約1163円です。
まず1回の目安を確認し、自宅の料金単価・補充する量・回数に置き換えてみましょう。
ヒカリちゃん1000Whなら、残量が半分でも約39円かかるの?
ワット博士補充する量が半分なら、料金も半分として予算を考えられるよ。容量と残量、家の電気料金を順に見ていこう。
充電1回の電気代は?500Wh・1000Wh・2000Whの目安

まず、製品の容量表示から電池へ補充する量を推計します。
下の表では残量0%から100%までを容量表示どおりの電気を補充する状態と仮に置き、500Wh機なら500Wh、1000Wh機なら1000Whを補充すると考えます。
これは実際に電池へ入った量を測った値ではありません。料金単価は31円/kWhでそろえています。
充電中に電気の一部が熱などに変わるため、電池へ補充する分より多くの電気をコンセントから使います。
ここでは、コンセントから使った電気の80%が電池に入り、20%が失われると仮定します。
この80%を「充電効率」と呼びます。どの機種も同じ値という意味ではありません。
| 容量表示から補充量を推計する例 | 充電のためにコンセントから使う量(仮定) | 空から満充電の料金目安 |
|---|---|---|
| 500Wh機で500Wh補充と推計 | 0.625kWh | 約19円 |
| 1000Wh機で1000Wh補充と推計 | 1.25kWh | 約39円 |
| 2000Wh機で2000Wh補充と推計 | 2.5kWh | 約78円 |
1000Whは1kWhです。
上の仮定では、電池に1kWhを補充するために、1 ÷ 0.8 = 1.25kWhをコンセントから使います。
1.25kWh × 31円/kWh = 38.75円なので、円単位の目安を約39円としています。
表は容量表示と仮定から出した予算の目安で、機種別の実測料金ではありません。
実機の充電ロスや使える電池容量、充電前の残量によって変わります。
目安を使うために、実際に0%まで使い切る必要はありません。
31円/kWhは自宅の契約単価ではない
31円/kWhは、全国家庭電気製品公正取引協議会が示す電気代の目安単価です。
2022年7月22日改定の税込値で、契約する電力会社やプランによって料金は異なります。
この記事では計算をそろえるために使っています。
充電時の損失を含める考え方は、Jackery公式の充電費用の説明でも紹介されています。
ただし、その説明例の効率を自分の機種の性能として扱わないようにしましょう。
自分の容量・残量・電気料金に置き換える

知りたいのが予算の目安なら、容量表示と残量から概算できます。
充電1回でコンセントから使った積算kWhが分かる場合は、その量で料金を計算できます。
まずは自分が分かる情報に合わせて、次の2つの方法を使い分けましょう。
- 容量表示を確認する。1000Whなら、計算では1kWhとして扱う。
- 補充する割合を考える。空から満充電なら全部、残量50%からなら半分と仮に置く。
- 充電する時間帯の料金単価を、明細や料金表で確認する。
- この記事と同じ充電効率80%の仮定なら、表示容量(Wh)× 補充する割合 ÷ 1000 ÷ 0.8 × 料金単価で概算する。
1000Wh機・31円/kWh・充電効率80%という同じ条件で比べてみましょう。
0%から100%への全量補充は、1000 × 1 ÷ 1000 ÷ 0.8 × 31 = 38.75円(約39円)。
50%から100%への半分補充は、1000 × 0.5 ÷ 1000 ÷ 0.8 × 31 = 19.375円(約19円)。
自宅の単価を40円/kWhと仮に置けば、同じ容量・ロスの条件で全量補充50円、半分補充25円という目安です。
自分の予算を考えるときは、31円を自宅の料金単価へ置き換えてください。
半分補充の計算は、残量表示50%を電気の量も半分とみなした概算です。
残量%は厳密な電力量の測定値ではなく、機種の表示や充電ロスにも差があります。
実際の料金を知るには、充電のためにコンセントから使った電力量が必要です。
方法2:コンセント側の積算kWhから計算する
充電開始から完了までにコンセントから使った電気の合計が分かれば、「その積算kWh × 自宅の料金単価」で計算できます。
この量には充電中に失われた分も含まれるので、さらに0.8で割る必要はありません。
機器や計測器に消費電力量の記録がある場合は、充電1回のコンセント側の値かを確認してください。
瞬間のW、電池の残量%、明細にある家庭全体の使用量は、充電1回で使った積算kWhとは別です。
予算の目安を考えるだけなら、計測器を購入せず方法1の概算から始められます。
単価には、燃料費調整や再エネ賦課金も含める
追加で1kWh使ったときに増える料金を見るには、電力量料金だけでなく、燃料費調整額や再エネ賦課金も確認します。
契約によって時間帯や使用量の段階でも単価が変わるため、自宅の明細に置き換えてください。
基本料金は上の1回分の計算とは分けて考えます。
例えば東京電力の「夜トク」には時間帯別の単価や最大需要電力に応じた基本料金の仕組みがあります。
契約を変える場合は、充電分だけでなく家庭全体の請求額で比較する必要があります。
瞬間のWや残量%だけでは料金は確定しない
Wはその瞬間に流れる電力、Wh・kWhは使った電気の量です。
表示が一時的に1000Wでも、充電中ずっと1000Wとは限りません。
最大入力Wにフル充電までの時間を掛けて、実際の電気代と断定しないでください。
予算の目安は、方法1の容量・残量と自宅の単価から概算できます。
測るために0%まで使い切る必要はありません。
月の電気代は、1回の料金と充電回数から考える

月額の目安は「1回の充電費用 × 月の回数」です。
ただし、毎回同じ量を補充するという条件が付きます。
| 月の回数 | 月額の目安 | 計算条件 |
|---|---|---|
| 1回 | 約39円 | 1回38.75円 |
| 4回 | 155円 | 1回38.75円 × 4 |
| 30回 | 約1163円 | 1回38.75円 × 30 |
この表は、1000Wh機を毎回空から満充電にする単純計算です。
単価31円/kWh、充電ロス20%の仮定で、1回38.75円のまま回数を掛け、最後に円単位へ丸めています。
残量50%からの半分補充を月4回と置けば、19.375円 × 4回 = 77.5円で、円単位の目安は約78円です。
途中までしか使わない週末と、毎日大きく使う日では、同じ機種でも月額は変わります。
補充する量が毎回違う場合は、それぞれの1回料金を計算して月の合計にします。
料金単価が時間帯によって違う場合も、その回の単価を使って足してください。
ワット博士週末に使う人と毎日使う人では、容量だけでなく充電する量と回数を見ると予算を立てやすいよ。
防災用に保管する場合は、毎日フル充電する前提にしなくて大丈夫です。
保管時の残量や充電頻度は、使っている機種の説明書に従ってください。
必要以上に大きな容量を選ばないための考え方は、用途別の容量目安にまとめています。

夜間充電で節約できる?家電で使う量をそろえて比べる

夜に安く充電しても、充電や保管、家電へ電気を出すときのロスを含めると、節約になるとは限りません。
比べるのは、昼にコンセントから直接使う場合と、夜に充電して昼に使う場合の料金です。
昼に直接使う40円と、夜に充電する37.50円の例
家電で使う電気の量を、どちらも1kWhにそろえます。
単価を昼40円/kWh、夜30円/kWhと仮に置くと、昼に直接使う場合は1kWh × 40円 = 40円です。
夜の例では、コンセントから使った電気の80%を、充電・保管・出力を経て家電で使えると仮定します。
これが「全体の効率80%」の意味です。
冒頭の80%は電池に入るまで、ここでの80%は家電で使うまで。たまたま同じ数字を置いた別の仮定です。
一方、夜に1.25kWhをコンセントから使って充電し、充電・保管・出力で0.25kWhが失われ、家電で1kWh使えると仮定します。
このときの料金は1.25kWh × 30円 = 37.50円。
同じ1kWhを家電で使う費用は、昼の直接使用より2.50円安い計算です。
| 使い方(仮定) | 家電で使う量 | コンセントから使う量 | 料金単価 | 電気代 |
|---|---|---|---|---|
| 昼にコンセントから直接使う | 1kWh | 1kWh | 40円/kWh | 40円 |
| 夜に充電して昼に使う | 1kWh | 1.25kWh | 30円/kWh | 37.50円 |
使った1.25kWhのうち家電で使える量が1kWhなので、割合を確かめる式は1 ÷ 1.25 = 80%です。
自分の機器で計算する場合は、コンセントから使う量と家電で使える量の両方が必要です。
昼40円・夜30円も、家電で使える割合80%も、説明用の仮定です。
特定機種の実測や標準性能ではなく、1kWhも本体の容量ではなく家電で使う電気の量です。
待機中の消費はこの割合に含めた例なので、別に二重加算しません。
補足として、家電で使える割合を70%と仮に置くと、1kWh使うための夜の料金は約42.86円になり、直接使う40円より高くなります。
この単価の組み合わせでは75%で同額です。
自分の機器でその割合が分からない段階では、節約額も確定できません。
まず自宅の昼夜料金を確認する
- 昼夜の単価が同じなら、充電や出力のロスがある分だけ必要な電気が増える。電気代の節約だけを理由に充電して使わない。
- 夜の方が安い場合は、その料金差がロスを上回るかを見る。機器で実際にどれだけ電気を使うか不明なら、節約額は目安にとどめる。
- 電気代に差が出ても、機器の購入費まで回収できるとは限らない。今ある機器を使う判断と、新しく買う判断を分ける。
夜に安く充電して昼に使う考え方はAnker公式の節電解説にもあります。
節約のためだけに新しく買う場合は、電気代の差と機器代を確認してから判断しましょう。
ソーラー充電なら電気代は無料?パネル代は別に考える

太陽光で充電した分は、その充電のために電力会社から電気を買いません。
ただし、買う電気が減ることと、機器代を含めて得になることは別です。
- パネルと必要なケーブルなどの導入費がいくらか。
- 日当たり・天候・置き場所に合い、実際にどれだけ充電できるか。
- ためた電気を使い切れるか。発電できても使わない分を節約額に入れない。
パネルの定格Wに日照時間を掛けた数字を、そのまま毎日の発電量にすることはできません。
発電量や使える量が分からない段階で、「何年で元が取れる」と決めつけないようにしましょう。
防災や屋外利用も含めてパネルが必要か迷ったら、ソーラーパネルが必要な人・不要な人の考え方を先に確認してください。
電気代だけを理由に、急いで追加購入する必要はありません。

充電の電気代でよくある質問

【まとめ】1回の目安を、自分の容量・残量と月額に置き換えよう

- 容量と残量から、どれだけ補充するかを概算する。
- 自宅の単価と仮定の充電ロスで1回の目安を出す。コンセント側の積算kWhが分かれば、その量で計算する。
- 月額は1回の料金と回数で考える。補充する量が毎回違えば、その回ごとの料金を合計する。
1000Wh機を空から満充電にする単純計算は、31円/kWh・充電ロス20%と仮定して約39円。
同じ条件で半分補充なら約19円、毎回空から満充電を月4回なら155円です。
実機で測った料金ではないので、自宅の単価と補充する量に置き換えて予算を考えてみてください。
ワット博士充電1回の料金と買って得になるかは別の話。節約額が分からなければ、購入を急がなくていいよ。
必要な容量がまだ決まらない方は容量選びの目安へ、出発までに充電が間に合うか知りたい方は充電時間の比較へ進めます。
今の機器で足りるなら、そのまま使う選択も大切にしてください。
出典・確認日:2026年10月6日。
料金の説明は全国家庭電気製品公正取引協議会 Q&A、東京電力 夜トク、夜トク8の料金表、充電損失の考え方はJackery公式、夜間活用の条件はAnker公式を参照しました。
表の数値は本文に示した仮定による計算で、特定機種を使って測った結果ではありません。

